肺気腫

父は、若いころからのタバコの吸いすぎで、肺気腫になってしまいました。
私や妹は、子供のころから「お父さん、タバコやめて」とお願いしていましたが、やめることができなかったようです。
お医者様に「昔はこんな病気はなかったじゃないか」と聞くと、「昔は病気になる前に皆死んでいたんですよ」、「たばこ病ですよ」と言われ、あまり同情されてもいないようです。
苦しいのに同情されないなんて、二日酔いに似ていると思っていました。

ですが、だんだんと病状は悪くなり、本当に少し歩いただけで、「はぁはぁ」と呼吸が荒くなり、座り込んでしまいます。
ある日、足が痛くなり、大動脈狭窄症が見つかり、緊急手術することになりました。
ですが、肺気腫のせいで、全身麻酔ができないと、告げられました。
8時間の大手術、父はずっとお医者さんとおしゃべりをしていたそうです。
「途中で助手が『先生、血圧が下がってきました』って言って、ざわざわしていた」と父は楽しそうにはぁはぁしながら話していました。
すこし同情してしまいました。